親指の付け根が痛い原因は『母指CM関節症』の可能性も?症状・原因について

2022.12.28 最終更新日: 2026.03.27

「物をつまんだり、ビンのふたを開けたり、親指に力を入れる時に、親指の付け根が痛い…」。このように親指の付け根が痛むような症状が続く場合は、「母指CM関節症」が原因かもしれません。今回は、親指の付け根に痛みや腫れを引き起こす母指CM関節症についてご紹介します。

この記事のポイント

● 親指の付け根が痛む主な原因は、軟骨がすり減る「母指CM関節症」の可能性があることを解説

● 手の使いすぎや加齢、女性ホルモンの減少などが発症に関わると考えられている

● 痛みや腫れがある場合は整形外科などの医療機関を受診し、サポーターなどで負担を軽減するのがおすすめ

親指の付け根が痛い場合は「母指CM関節症」かも?

母指CM関節のイラスト

「母指CM関節」は、親指の付け根の関節です。この関節は他の指の関節と比べ、さまざまな方向へ動きやすくなっています。このような母指CM関節の柔軟性により、私たちは親指と他の指で物をつまんだり、物を握ったりすることが可能となります。例えば、以下のような動作でCM関節の動きが必要となります。

母指CM関節症の症状をセルフチェック方法

日常生活の中で以下のような症状が出ている場合は、母指CM関節症の可能性があります。まずはセルフチェックをしてみましょう。

ビンのふたを開ける動作のイラスト

● ビンのふたを開けると痛みが出る

● ドアノブをまわすと痛みが出る

● ハサミやホチキスを使うと痛みが出る

● 草をむしりなど、細かいものを握って引っ張るような動作で痛みが出る

上記の動作で親指の付け根に痛みが生じる場合は、整形外科などの医療機関を受診しましょう。

「母指CM関節症」とは

母指CM関節症は、親指の付け根の関節で生じる疾患です。関節の軟骨がすり減り、痛みが生じます。

母指CM関節症の症状

母指CM関節症は、男性よりも女性に多く、特に中年以降の女性に発症しやすい疾患です。主な症状は、親指の付け根の痛み、腫れ、変形、物をつまむ動作の制限、握力の低下などが見られます。物をつまんだり、握ったりするような母指CM関節に負担のかかる動作で特に痛みを感じます。また、進行すると親指の付け根が膨らんで腫れてくるため、親指を開くことが難しくなります。

さらには、親指の先の関節が曲がって、その手前の関節が反り返るといった変形が生じることもあります。

母指CM関節症の原因

関節の表面は、関節の動きを滑らかにする「関節軟骨」に覆われています。母指CM関節症は関節軟骨がすり減ってしまい、結果として関節の炎症や腫れ、痛みを引き起こします。母指CM関節の関節軟骨がすり減る原因としては以下が挙げられます。

1. 手の使いすぎ

日常生活において「つまむ」、「握る」といった動作は繰り返し行われます。その結果、家事や仕事で手を過剰に使っていると、母指CM関節に大きな負担がかかり、軟骨のすり減りにつながります。

2. 加齢

加齢により関節軟骨が減少します。減少した状態で手を使うことで、関節軟骨が少しずつすり減ります。

3. ホルモンバランスの変化

女性ホルモンの「エストロゲン」は関節の軟骨の状態を良好に保つ作用があるとされています。そのため、更年期になり女性ホルモンの分泌が急激に減少することが原因の1つであると考えられています。

親指の付け根が痛い場合、他に考えられる疾患

親指の付け根が痛い場合、「母指CM関節症」以外にも考えられる疾患がいくつかあります。

ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

腱鞘のイラスト

ドケルバン病は親指に起こる腱鞘炎(けんしょうえん)の一種です。手の甲からみて親指を広げると、手首の親指側に2本の線が浮かびます。これは親指を広げたり反らしたりする時に使う2本の腱です。この腱は2本まとめて手首の親指側にある腱鞘(けんしょう)を通ります。手首や手を使いすぎたことが原因となり、腱や腱鞘に炎症が生じた状態がドケルバン病です。

ばね指(弾発指・屈筋腱腱鞘炎)

母指MP関節のイラスト

ばね指は、親指や中指のMP関節周辺に起こる腱鞘炎の一種です。指を動かす筋肉は腱(けん)となって指の骨とつながります。そして、指の関節がスムーズに動くように、腱のまわりに腱鞘と呼ばれる組織で覆われている部分があります。

腱鞘炎は手を使い過ぎてしまい指の関節に負担がかかることで、腱や腱鞘に炎症が生じた状態です。ばね指が起こるMP関節は、CM関節の1つ指先に近い部分の関節です。母指CM関節同様に関節部分に痛みや腫れが見られます。

一般的に「指の付け根」と言われるとMP関節と考える方も多く見られます。そのため親指の付け根が痛むといった場合に「ばね指」である可能性も考えられます。

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)

手根管症候群は、しびれや痛み、親指の動きの制限が起こり、つまんだり、掴んだりする動作が難しくなる病気です。

手首には手根管(しゅこんかん)と呼ばれるトンネルのような神経や腱の通り道があります。何かしらの原因で手根管を通る正中神経(せいちゅうしんけい/親指から薬指の親指側半分の感覚や親指の運動を司る神経)が圧迫されることで、手指の痛みやしびれを生じます。

関節リウマチ

関節にある滑膜(かつまく)と呼ばれる部分が異常に増えてしまい、関節の炎症を引き起こす疾患です。さまざまな症状を引き起こしますが、初めて自覚する症状として、指の関節の痛みや腫れなどがあります。

骨折や脱臼などの怪我

スポーツによる衝突や交通事故などで親指に強い衝撃が加わった場合、骨折や脱臼といった怪我が生じる危険性があります。そのような怪我が親指の付け根付近に生じた場合は親指の付け根に痛みや腫れなどが生じます。

親指の付け根の痛みを予防する方法

親指の付け根に痛みがある場合は、まず親指の関節に負担がかからないよう安静にします。軽症の場合は、安静によって症状が緩和されます。そのため、痛みがある場合は、長時間親指に負担がかかるような作業は控えましょう。

また、普段からストレッチを行い、親指の関節に負担がかからないようにすることも重要です。

母指内転筋のストレッチ

母指内転筋のストレッチのイラスト

1. 椅子に座り、右肘を伸ばした状態で右腕を体の前に上げ、指先を上に向ける

2. 右手の親指の付け根を左手で握る

3. 左手で、右手の親指を手前に引っ張り、15秒キープする

4. 反対の手の親指も同様に行う

ストレッチは親指の付け根に痛みが出ない範囲で行いましょう。

親指の付け根の痛みで医療機関に行く目安

親指の付け根に痛みや腫れなどの症状が見られた場合は、整形外科などの医療機関を受診しましょう。「親指の付け根」といっても、人によって捉える部分や範囲が異なります。そのため、母指CM関節症ではなくても、痛みの部位やその他の症状から、別の病気や怪我が潜んでいる可能性があります。

親指の負担軽減にはサポーターもおすすめ

親指は、日常生活で「つまむ」「握る」といった動作に不可欠な関節であり、非常に多くの場面で使われるため、負担がかかりやすい部位です。
親指に負担がかかっている場合、サポーターの活用がその負担の軽減につながることがあります。

サポーターの役割について記載している画像

親指サポーターを選ぶ際のポイント

親指の負担を軽減するためのサポーターを選ぶ際のポイントをご紹介します。
親指のサポーターは大きく2タイプあります。用途やライフシーンに合わせて選んでみてください。

ベルトタイプ、
親指サポーターのベルトタイプのイラスト・筒状タイプ、お揶揄帯サポーターの筒状タイプのイラスト

【サポートタイプと固定力】

しっかりしたサポート力を求める方は、手首や親指の関節を的確にサポートし、固定力を調節できる機能があるかを確認しましょう。

例えば、親指まわりをしっかり支えるステー(支柱)が入っていたり、ストラップで固定力を調節できたりするものが良いでしょう。
また、親指以外の指の動きを妨げない構造であるかどうかも重要です。

一方、なんとなく違和感や不安感がある、という程度であれば、手軽にサポートできる筒状タイプも検討すると良いでしょう。

【フィット感と快適性】

長時間装着することが多いため、人体形状に沿った設計でしっかりとフィットするかどうかが快適性に繋がります。家事や仕事で使う際に役立つポイントとしては、片手で簡単に装着できるか、サポーターの上からゴム手袋などを装着できるかも確認してください。

サポーターは特定の症状を治すものではありませんが、その部位の負担を軽減し、長引く不安感とうまく付き合っていくための手助けをしてくれます。
上手にサポートしながら、無理なく毎日の生活を送りましょう。

親指の不安感にオススメのサポーター

メディエイドサポーター しっかりガード 親指 スタンダードの写真

メディエイド しっかりガード 親指 スタンダード

親指をしっかりサポートしたい方にオススメ

人体形状に沿った樹脂ステーで的確にサポート。
独自のストラップ構造により片手で簡単に装着でき、他の指の動きも妨げない設計。

メディエイドサポーター すっきりフィット 親指・手のひらの写真

メディエイドサポーター すっきりフィット
親指・手のひら

親指を軽く保護したい方にオススメ

手首から親指・手のひらにかけて優しくサポート。
縫い目が少なくやさしい肌触り。

親指の付け根の痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q: 親指の付け根が痛いのはなぜですか?

A: 親指の付け根が痛む主な原因は、関節の動きを滑らかにする軟骨がすり減り、炎症や痛みが生じる「母指CM関節症」の可能性があります。家事や仕事での「手の使いすぎ」や加齢の他、関節の軟骨を良好に保つ女性ホルモンの減少が発症に関わると考えられており、特に中年以降の女性に多く見られます。

Q: 親指の付け根が痛い時の対処法は?

A: 親指の付け根に痛みや腫れがある場合、まず整形外科などの医療機関を受診し、適切な診断を受けましょう。親指は日常生活の「つまむ」「握る」といった動作で頻繁に使われ、負担がかかりやすい部位であるため、親指用のサポーターを活用するのもおすすめです。

まとめ

物をつまんだり、握ったりという動作は、日常生活において頻繁に行います。その動作に支障が出てしまうと、生活の質を大きく低下させることになります。

日常生活で違和感や不安がある場合には、サポーターで親指にかかる負担を軽減させることを検討するのも良いでしょう。

また、親指の関節に生じる疾患はさまざまな種類があるため、親指の付け根の痛みはもちろん、しびれや腫れなどの違和感があったら、整形外科などの医療機関を受診しましょう。

発信者

シグマックス・MEDIAID事務局

シグマックス社員が仕事の中で得た知識から、知っておくと嬉しい・役立つ情報を、生活者の視点から発信しています。

MEDIAID(メディエイド)は整形外科で
確かな実績を持つ
日本シグマックスの
サポーター専業ブランドです。

日本シグマックス 医療をベースにした確かな実績。医療機関向けサポーター出荷額4年連続1位。腰サポーター出荷枚数5年連続1位 ※1:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2021~2024年度メーカー出荷額ベース
※2:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2020〜2024年度メーカー出荷枚数ベース

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