
サポーターは、関節の安定、保護、保温によって不調を対策・予防できる道具です。正しい使い方を理解することで、より効果的に活用することができます。
今回は、サポーターを正しく使うために知っておきたい関節痛の原因、サポーターの仕組みとメリット、サポーターを着用する際の注意点などを解説します。
● 関節を安定させ、不調の対策や予防に誰でも手軽に活用できるサポーターを解説。
● 依存しすぎると筋力低下を招くため、必要な時だけ正しく装着する。
● 柔軟性や筋力を保つため、ストレッチやトレーニングと組み合わせることが大切。
関節痛の主な原因は、日常動作による継続的なストレス、体重による負担、関節炎の3つです。
厚生労働省が発表した「令和4年国民生活基礎調査の概況」によると、男女ともに自覚症状の1位は「腰痛」、2位は「肩こり」となっています。女性ではこれらに続き「手足の関節が痛む」という悩みも多く、多くの方が日常的に関節の痛みを感じていることが分かっています。
なぜ、関節はこんなにも痛みを感じやすいのでしょうか。サポーターの仕組みを理解するために、まずは関節痛の原因について説明します。
関節は動くたびにストレスを受けやすい構造であり、それが関節痛の原因となります。
関節とは、骨と骨が一定の柔軟性のある組織でつながり、動かすことができる部分です。そのため、私たちが生活の中で必要な動作をする時に、腕や足を動かすことが関節の主な役割です。
体を動かすための重要な部分ですが、動きが日常的に生じるため、ストレスを受けやすくなります。このようなストレスが結果として、関節に負担をかけ、痛みの原因となります。
関節の中でも特に、膝や腰の関節は、体重による負担がかかります。膝は歩く時や階段を下りる時、腰は重い荷物を運ぶ時に大きな負担がかかります。
このように、動きがある上に体重を支える必要があるため、二足歩行をする人間にとって大きな負担を強いられている部分になります。
関節への過度なストレスが続くと「関節炎(かんせつえん)」を引き起こす可能性があります。原因は多岐にわたりますが、中でも日常的な動作や体重による負担が積み重なるストレスは、主な要因の1つです。日常生活によって常に膝や腰は大きな負担を強いられており、そのストレスが繰り返しかかることで炎症や痛みが生じます。
また、このような継続的な負荷によるもの以外にも、以下のような要因が関節炎の具体的な原因となります。
● 怪我
● 代謝異常(痛風 など)
● 免疫疾患(リウマチ など)
● 加齢(変形性関節症 など)
● 感染症
怪我で起こる関節炎は、スポーツなどで突発的に関節に衝撃を受け、関節周辺の組織に怪我をすると痛みが生じます。怪我以外の要因としては、尿酸の代謝異常により生じる病気で、激しい関節の痛みを伴う「痛風」や、免疫の異常による病気でも関節の痛みが現れる「リウマチ」などがあります。さらに、細菌などの感染によって関節に炎症が生じる「感染症」も原因となります。これらに加え、加齢に伴って軟骨が摩耗することで関節炎を起こし、変形性関節症に発展する場合もあります。
サポーターは専門知識がなくても関節を保護・固定でき、繰り返し使える手軽さが最大のメリットです。今回は、関節の中でも特に負担のかかる膝と腰のサポーターを例として取り上げます。膝や腰に痛みや違和感がある方は参考にしてください。
膝関節は、脊椎、股関節、足関節と違い、4つの骨と4つの靭帯で構成されており、他の関節と比べると非常に不安定です。膝周囲の筋肉は不安定な関節を支えるために非常に重要な要素です。膝関節に繰り返しストレスがかかると、関節を作る骨の変形や骨の表面を覆う軟骨の変性が起こり、炎症が生じます。
また、ランニングやジャンプを必要とするスポーツをしている方は、関節にかかるストレスとは別に、筋肉と骨を連結する組織である「腱」にも大きな力が加わります。「ジャンパー膝」(膝蓋腱の損傷によって起こるスポーツ障害)や「ランナー膝」(膝蓋骨の周囲に痛みを生じるスポーツ障害)にはサポーターが大きな役割を果たします。
膝サポーターは不安定な膝関節を安定・保護し、スポーツや日常生活での膝の不調を和らげます。ただし、痛みの原因そのものは取り除けないため、痛みがある場合はまずは整形外科などの医療機関を受診し、痛みの原因の特定と治療を優先しましょう。
膝サポーターの一般的な役割・目的は、以下の3つです。
● 圧迫機能:関節やその周辺を圧迫して筋肉の働きを助ける
● 安定機能:関節の過度な動きを制限する
● 保温機能:装着することで熱を保って血流を促進させる
● 長い距離を歩くのが辛くなってきた
● 階段の上り下りで膝が笑う
● 膝の力がガクッと抜けそうになることがある
● ランニングやウォーキングをすると膝が痛んだり、違和感があったりする
● 膝の曲げ伸ばしが多い仕事をしている
● 中腰で膝を曲げていると痛くなる
上記のようなタイミングに当てはまる場合は、サポーターの使用を考えても良いでしょう。
また上記以外にも、過去に膝の手術を受けたことがある方や変形性膝関節症と診断されたことがある方も、サポーターを使用することで再び膝痛が起こるのを予防できる可能性があります。
腰は、5つの背骨(腰椎)が積み木のように重なっており、それぞれ関節でつながっています。それぞれの関節や周辺の筋肉には、一定の姿勢を保ったり、体を屈伸や回転させたりすることでストレスが生じます。特に反り腰の姿勢で長時間立っていたり、重いものを何度も抱えたりすると、関節にかかる負担は増えて、関節に炎症が生じます。そのため、正しい姿勢を保持して、関節に負担がかからないようにすることが重要です。正しい姿勢の保持を助け、関節や周辺の筋肉にかかる負担を軽減できるのがサポーターです。
腰サポーターは正しい姿勢の保持を助け、関節への負担を軽減します。膝と同様に、痛みがある場合はまず整形外科などの医療機関を受診しましょう。
腰サポーターには、以下の3つの主な役割があります。
● 腹圧を高める:腹部を適度に圧迫することで腹圧を高め、腰への負担を軽くする。
● 腰の反り過ぎを抑制する:背中側を固定することで、反り腰などの不良姿勢を予防する。
● 腰の関節を安定させる:仙腸関節(腰の下につながる骨盤の骨にある関節)を引き締め、腰の安定を図る。
● 重い荷物を持ち上げる仕事をしている
● 中腰になることが多い
● 長い時間立っていると腰に違和感がある
● 1日中デスクワークしている
● 元々腰痛持ちで、違和感が出始めた
上記のようなタイミングに当てはまる場合は、サポーターを着用することで対策できます。また上記以外にも、過去に腰の手術を行ったことがある方が予防としてサポーターを使用するのも良いでしょう。
なお今回は、腰と膝のサポーターをピックアップしてご紹介しましたが、サポーターを着用する際の注意点に関しては、膝と腰に限定した内容ではありません。
サポーターを安全に活用するためには、正しい装着法と長時間使用の回避が重要です。
サポーターを強く締めすぎると、血行不良を生じる可能性があります。さらに、装着方法を誤ってしまうと、正しい動作に支障をきたす恐れがあり、別の部位を痛めることにつながるため注意しましょう。
サポーターを長時間使用すると、筋力を低下させる恐れがあります。そのため、動きの補助として使用して、就寝時や休息時には外しましょう。
サポーターに依存しすぎないようにするためには、ストレッチやトレーニングとの組み合わせがおすすめです。関節の動きを保ち、関節の保護をするためには、筋肉の柔軟性を保ったり、筋力を向上させたりすることが重要です。
そのため、関節痛を考慮してサポーターをうまく活用しつつ、ストレッチやトレーニングを実施しましょう。
Q: サポーターにはどのような役割や効果がありますか?
A: サポーターは主に関節を安定させ、不調の対策や予防を目的として活用されます。主な機能と効果は以下の3点です。
● 圧迫機能:関節やその周辺を適度に圧迫し、筋肉の働きを助ける
● 安定機能:関節の過度な動きを制限する
● 保温機能:サポーターを装着することで熱を保ち、血流を促進する。
これらにより膝や腰の関節を保護し、スポーツや日常生活での負担を軽減する効果が期待できます。
Q: サポーターを着用する際に注意すべき点は何ですか?
A: 正しく装着した上で、依存しすぎないよう必要な時だけ使用することが重要です。具体的な注意点は以下の通りです。
● 正しく装着する:強く締めすぎると血行不良を招く恐れがあり、誤った装着は別の部位を痛める原因にもなります。
● 長時間使用しない:筋力低下を招く恐れがあるため、就寝時や休息時には外してください。
● 医療機関を受診する:サポーターは痛みの原因そのものを取り除くわけではないため、専門医による診断と治療を優先しましょう。
Q: サポーターは毎日使い続けても大丈夫ですか?
A: 毎日の長時間使用は筋力の低下を招く恐れがあるため、適切に使用しましょう。以下の点に注意してください。
● 就寝時や休息時は外す:動きを補助するためのものなので、使用しない時間を設ける。
● 痛みが続く場合は医師に相談する:サポーターはその部位の負担軽減に役立ちますが、痛みの原因を取り除くものではありません。
● ストレッチ・トレーニングと組み合わせる:筋力や柔軟性を維持することが、長期的なケアにつながります。
関節の痛みは日常の動きを妨げるため、生活の質を大きく低下させる要因にもなります。サポーターはそのような関節痛への対策の1つとして活用することができます。少しでも快適な生活を送るためにも、サポーターの役割や使用方法を正しく理解して活用しましょう。
シグマックス・MEDIAID事務局
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※1:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2021~2024年度メーカー出荷額ベース
※2:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2020〜2024年度メーカー出荷枚数ベース