腰サポーターの「効果」と「選び方」。よくある疑問点とともに解説

2021.04.20 最終更新日: 2023.12.04

腰サポーターを正しく使っていますか?腰サポーターは「腰痛ベルト」と呼ばれることも多いので、使うことで腰痛を改善してくれそうなイメージをお持ちかもしれませんが、詳しい効果や正しい選び方について知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、サポーターに関してよくある疑問点に答えながら、効果や選び方について解説します。

腰サポーターと腰痛の関係

腰椎は、上半身を支えるため大きな負担がかかります。この負担等が原因となって生じるのがいわゆる腰痛です。腰椎の負担をできるだけ少なくする方法に「腹圧上昇」と「姿勢制御」があります。腹圧とはお腹の中にかかる圧力のことで、本来はお腹から背中を覆っている筋肉の働きにより圧迫されています。この腹圧が上昇すると、お腹側から腰椎が支えられて安定します。
結果として、腰椎にかかる負担が軽くなり腰痛症状の緩和や予防につながるのです。サポーターを装着するとお腹を圧迫してくれるため、筋肉の代わりに腹圧を高めることができます。
また、腰椎は一直線ではなく、お腹側が出っ張るようにS字状にカーブしています。この「適度な反り」により上半身を安定させているのですが、過剰に反ってしまうと、腰痛の原因となります。
背中側に支柱の入ったサポーターは、腰椎の動きを制御してくれる機能が備わっています。腰部を固定することで、適度に腰椎が反った姿勢を制御し、腰に無理な負担がかからないようにしてくれる結果、腰痛の緩和につながります。

【疑問1】 腰サポーターは腰痛改善に効果があるか?

腰痛は腰椎以外にも、筋肉や神経、内臓や血管といったさまざまな組織の異常によって生じることがあります。腰痛の中にはすぐに専門医による診療や治療が必要な病気が原因となっている危険な腰痛もあります。このような場合には、原因となっている病気を治療することが腰痛を改善するために必要になります。
そのため、サポーターにより腰痛の症状が緩和できたとしても、根本的な原因を解消して腰痛を治すことはできません。腰痛が治ったと勘違いして、何もせず放置する方が危険です。
サポーターにより腰痛の症状が軽くなることはありますが、それは腰椎の動きを制御したり、腰回りの筋肉をサポートしたりという補助的な働きによるものであることを理解しておきましょう。

【疑問2】 腰サポーターをつけるタイミングは?

急性期には装着が勧められることが多いです。なぜなら、腰痛の治療が遅れて痛みを放置してしまうと、痛みのために動かない→筋力が落ちる→腰へかかる負担が強くなる→さらに痛みがひどくなる、という負のスパイラルに陥ってしまい、治りが遅くなる可能性があります。
逆に腰痛があったとしても、動ける範囲でできるだけ早く体を動かすことで、筋力の低下を防いだり、腰痛改善に必要な筋肉をつけたりすることができると言われています。
そのため、サポーターを使用して、早い段階で痛みを緩和して可能な限り動くことは、腰痛を長引かせないためにも大切です。

【疑問3】 腰サポーターを使うことが癖にならないか?

サポーターを長期間使用し続けると、癖になって外せなくなってしまうのではないか、と心配される方は少なくないでしょう。腰痛がある場合はサポーターが頼りになり、装着することで安心して家事や仕事・運動に取り組むことができるようになります。
しかし、腰痛が改善されれば、サポーターは必要なくなります。もし腰痛のせいでサポーターが手放せないとすれば、それは腰痛が改善されていないと考えることができます。
腰痛のためにサポーターを長期間使用している場合は、癖になっているのではなく、症状が長期化していると言うサインです。サポーターをしているからといって痛みを放置せず、医師の診療や治療を受けるようにしましょう。

【疑問4】 腰サポーターを使うと筋力が衰えないか?

サポーターは姿勢制御の効果がありますが、体を全く動かさないようにするのではなく、あくまで正しい姿勢を保つ補助をして、動ける状態で腰椎の負担が軽くなるようにするためのものです。
そのため、サポーターが筋力の代わりをしてしまい、本来働くはずの筋肉が働かなくなってしまい衰える、といった心配はありません。むしろ、サポーターを使用せず腰痛を放置して体を動かす頻度も減る方が筋力の衰えにつながる危険性があります。
また、痛みがあると不自然な姿勢や動きになってしまうことにもつながり、これにより必要な筋力が衰える可能性があります。もちろん、サポーターをつけるだけでは、腰痛改善や予防に必要な筋肉はつかないため、運動や筋トレをする必要があります。
うまくサポーターを活用し、腰痛を緩和させながら適度に運動をすることで、腰の負担を減らしつつ、筋肉をつけることが望ましいと言えるでしょう。

腰サポーターの選び方

適切なサポーターを選ぶためには、腰痛の程度や生活スタイル、利用シーンなどを考える必要があります。

○腰痛の程度が高く痛みが強い場合
サポート力の強いものを選び、できるだけ腰の負担を軽くするようにしましょう。サポート力は背中側にある支柱の硬さと、サポーターの上下の高さが重要になります。腰回りにぴったりとフィットするものを選びましょう。しっかりした支柱で、高さがあり、体のラインに合うものを選ぶことで、腰と背骨を支えるサポート力が高まり、腰の負担が減るとともに安心感が得られます。サポーターを選ぶために最も大切なのは症状の程度ですが、生活スタイルや利用シーンによっても選び方が変わります。

○日常生活やスポーツ時に使用する場合
しっかり腹部を圧迫しながらも、丈が短かったり、伸縮性がある素材だったりするサポーターがおすすめです。腹部の圧迫により腰への負担は軽減されながらも、サポーターの高さ=丈が短いことで動きやすさが加わります。また、伸縮性のある素材に加えて、腰を支える支柱の部分がある程度柔軟性を備えたものを選ぶことで、よりアクティブな動きも可能となります。

○長時間使用する場合
メッシュ素材で通気性の良いものを選べば、蒸れにくく快適にサポーターを使用できます。ただし、重いものを持ったり、激しいスポーツをしたりする場合は、腰にかかる負担を考えて、サポート力のあるものを選ぶと安心です。逆に安静を保てる場合は、腰への負担がそれほどかかる心配がないため、無理にサポート力のあるサポーターを装着する必要はないでしょう。

このように症状や使用するシーンによってサポーターを選ぶことに加えて、大事なのは体にあったサイズ選びです。サポーターの効果を最大限発揮するためには、自分の体にぴったりフィットする正しいサイズのものを選ぶことが重要です。商品によってサイズの計測位置や適用範囲は異なりますので、正しいサイズを計測した上で適用範囲に該当するものを選びましょう。

メディエイドの腰サポーター

腰サポーター

メディエイドサポーター
しっかりガード 腰 スタンダードプラス

しっかりサポートしたい方・日常使いにオススメ。

腰の形状に合わせた立体設計が体にフィット。 メディエイド独自のS字軽量ステー(支柱)が腰の動きに合わせてしっかりホールドします。

メディエイドサポーター
しっかりガード 腰 アクティブ

運動時など、動きやすさを求める方にオススメ。

本体ベルトの丈が短く、動きを妨げない。硬質メッシュ素材と軽量なプラスチックステーが腰を的確にサポート

まとめ

腰サポーターは腰痛を緩和して、少しでも動きやすくするために使用します。しかし、それはあくまでも周辺の筋肉の働きを助けるためのものです。そのため、エクササイズにより筋肉を獲得して腰をケアすることで、より腰痛の軽減や予防効果に期待ができます。
別記事で腰痛のためのエクササイズを紹介していますので、サポーターとともにぜひ活用してみてください。

発信者

シグマックス・MEDIAID事務局

シグマックス社員が仕事の中で得た知識から、知っておくと嬉しい・役立つ情報を、生活者の視点から発信しています。

MEDIAID(メディエイド)は整形外科で
確かな実績を持つ
日本シグマックスの
サポーター専業ブランドです。

日本シグマックス 医療をベースにした確かな実績。医療機関向け関節サポーター出荷額1位。腰サポーター出荷枚数2年連続1位 ※MEDIAIDは日本シグマックスのブランドです。
※1:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2021年度メーカー出荷額ベース
※2:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2020~2021年度メーカー出荷枚数ベース

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