首ストレッチで『首こり』を軽減しよう!すぐにできる簡単ストレッチ方法をご紹介

2021.09.17 最終更新日: 2023.12.04

首が動かしづらい、首が重たくて痛いといった症状である「首こり」。首こりは、肩こりと同じように、筋肉が凝り固まって、痛みが出現した状態のことです。ここでは、首こりの原因や予防方法、ストレッチ方法などをご紹介します。

首こりとは

人間の頭部は約4~6kgと言われています。まっすぐに向いているだけでも首にはストレスがかかりますが、頭頚部を下に傾けると負担が増えます。例えば、頭を15度前に傾けると、首には約12㎏の力がかかります。うつむく角度によって、負担の大きさが変わります。

スマホやパソコンを長時間使用するとうつむく姿勢となり、首にとって大きな負担となります。また、同じ姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が緊張して血流が滞り、疲労が蓄積し、凝りや痛みの症状が現れます。さらに、運動不足や加齢に伴い、筋力が低下し、猫背になりやすい状態になります。猫背は首が前に出て、首の後ろや横の筋肉が常に緊張している状態になります。その結果、血流が悪くなり、首や肩の凝りや痛みを引き起こします。

首の凝りや痛み以外にも、頭痛やめまい、吐き気、しびれなどの症状が起こることもあります。

首は「回す」「上や下を向く」「傾ける」などの複雑な動きが可能です。首に関する代表的な筋肉は、胸鎖乳突筋、僧帽筋、頭半棘筋、頭・頸板状筋、肩甲挙筋です。これらの筋肉は、頭から肩甲骨周囲まで伸びているため、首と肩の両方に関与します。

■僧帽筋
肩こりに大きく関わっている僧帽筋は、首から背中上部の表層面にかけて存在します。首や肩周辺の血液の循環が悪くなると肩こりを引き起こします。肩こりがひどくなると、首も凝ってくるため、僧帽筋も首こりの原因となります。僧帽筋は、腕を身体の横に広げる(肩甲骨外転)、肩をすくめる(肩甲骨を上に動かす)、頭を後ろに倒す(頸部の伸展)などの動作に作用します。

■胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋と頭板状筋・僧帽筋は、拮抗する(引っ張り合う)筋肉です。頭を回転させたり、頭を斜めに傾けたりする働きをします。また、首を屈曲させるのにも役立っています。胸鎖乳突筋が凝ると、肩こりや首こりなどの原因になります。

■肩甲挙筋
肩甲挙筋は僧帽筋と共に肩こりに関係する筋肉の一つです。首から肩甲骨に付いている筋肉で、この筋肉は肩をすくめる(肩甲骨を上に動かす)、首を傾けるなどの動作に作用します。この筋肉が硬いと棘上筋(腕を外に上げる筋肉)がうまく働けないため、肩を上げづらくなります。

■頭半棘筋
頭板状筋の下にある筋肉で、頭を後ろに反らせる働きがあります。

■頭・頸板状筋
頭・頸板状筋は、頸椎(首の骨)の後ろ側にある筋肉で、頭半棘筋と同じく、頭を後ろに反らせたり、頭部を回旋させたりする作用があります。

首こりの原因

■睡眠時の姿勢が悪い
首や肩は、頭を常に支えているため負担がかかります。寝ている時は全身が脱力状態となりますが、自分の身体に合っていない枕を使用していると、疲労が取れなかったり、首・肩が凝ったりする場合があります。
高さのある枕を使っている場合、首が下に傾いた状態となり、首に負担がかかるだけでなく、呼吸の抑制、首のシワにも繋がります。また、柔らかい枕は、頭部を安定しようとするため、常に首が緊張する状態が続いてしまうため、首こりの原因となります。

■スマホやデスクワークなどで長時間同じ姿勢をしている
スマホを長時間見ている時は、首や顔は下を向いていることが多く、首の前弯がなくなっている姿勢(前弯の逆反りした後弯)となり、「ストレートネック」とも呼ばれます。ストレートネックの症状は、首・肩の凝り、頭痛、手のしびれ、めまい、吐き気、耳鳴りなどがあります。ストレートネックの人は、頭痛が起こりやすくなります。
また、デスクワークを長時間続けていると、モニター画面に集中することで自然と首と背中は前かがみとなり、首や肩の凝りの原因になります。さらに、腰にも負担がかかるため腰痛を引き起こす場合もあります。

■ストレスで筋肉が緊張している状態
日常生活でストレスを感じると、交感神経が優位となり、血管が収縮し、血行が悪化するため、首・肩の凝りを引き起こします。

■加齢や疾病による頸椎の変形
加齢や疾病によって頸椎が変形することで、骨のアライメント(配列)異常が起こります。骨のアライメントが崩れることで、頸椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症、頚椎症性脊髄症などになり、首の凝りや痛みだけでなく、手・腕のしびれなども引き起こします。

首こりの予防方法

① 長時間同じ姿勢を続けない
② 適度な運動をする
③ 目を休ませる
④ ストレスを適度に発散させる

長時間の同一姿勢は首や肩の凝りの原因になります。パソコンやスマホを長時間使用した後は身体を動かし、目を休ませましょう。身体を動かすことで筋肉の血流も促進されると共に、ストレス発散にもなります。

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首こりを軽減!すきま時間にできる簡単ストレッチ

ストレッチは反動をつけずに、15秒~30秒ゆっくり行ってください。呼吸を止めないように行いましょう。

【肩甲挙筋のストレッチ】

① 左腕を下ろす
② 右手で左側頭部を持ち、右斜め前に倒す
③ 15~30秒キープ
④ 反対側も同様に行う

【胸鎖乳突筋のストレッチ】

① 手を軽く組んで、親指が鎖骨にかかるよう胸の上に置く
② 首を45度右に曲げる
③ そこから左に45度回します
④ 反対側も同様に行う

【頭板状筋のストレッチ】

① 足を肩幅くらいに広げ、両手で後頭部を押さえる
② 首を前に傾ける
③ 15~30秒キープ
首を前に傾ける時は、力を入れて傾けるのではなく、頭の重さで傾けるようなイメージで行います。背中が丸まらないようにし、身体が前に倒れないように気を付けてください。

首こりで病院を受診する目安

運動やストレッチをしても凝りや痛みが軽減されない、あるいは、ストレッチをしたことで、頭痛、めまい、手・腕がしびれるなどの症状が出現した場合は、病院を受診してください。
頸椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症、頚椎症性脊髄症などの整形疾患の疑いだけでなく、心疾患などの内臓疾患の関連痛の可能性もあります。

まとめ

通常の首こりは、今回ご紹介した方法で改善できる可能性があります。スマホやパソコンを長時間使用することが多い方は、身体に負担がかからないように日頃から姿勢に気を付け、適度な休息や運動、ストレッチを行いましょう。

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※2:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2020~2021年度メーカー出荷枚数ベース

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